女性従業員のキャリアアップ応援事業

サポーターコラム

【キャリア・サポーター☆コラム】座談会01<前編>~上司から受けたサポートの思い出~

2021年1月末、キャリア・サポーターの4人と、アドバイザーの蒲生智会氏の全員での初顔合わせが行われました。オンラインでの実施となり、在宅勤務中にご自宅から参加される方も。途中ワンちゃんの声が聞こえるなど楽しいハプニングもありつつ、和やかな雰囲気で進みました。

  事務局   みなさま、本日はお集まりいただきありがとうございます。緊急事態宣言下ですので、オンラインでの開催とさせていただきましたが、リラックスしてお話しいただければと思います。
早速ですが、蒲生先生お願いいたします!

  蒲生氏   昨日(本事業の)「女性管理職を支える男性管理職向け研修会」を担当させていただきました。経営者からリーダー職の方まで幅広く参加されていましたが、みなさんの悩みは共通で、部下とのコミュニケーションに関してや、どうマネジメントしていくかなどに課題を抱えていらっしゃるようでした。上司の存在って重要ですよね?みなさんも上司に支えられた経験があるかと思います。そういったエピソードがありましたらお聞かせいただけますか?今日ははじめての集まりですので自己紹介もお願いします。

上司から受けたサポートの思い出

  宮川さん
 武州工業の宮川梨恵と申します。私は広島県出身で、大学進学を機に上京しました。アメリカ、韓国、フィリピンに留学経験があります。卒業後は大手企業と、商社の2社の経験を経て、今は武州工業にいます。ずっと人事を経験して、今は教育や広報、組織戦略の仕事にも携わっています。

男性の上司とのエピソードですが、前職で部下の誕生日を大切にしてくださる方がいました。温厚で社員思いの方でとても尊敬できる方でした。私も今真似をして、プロジェクトメンバーの誕生日は手帳に記載しています。その時々で声掛けや、お菓子などをプレゼントしています。今の上司にも、一緒に悩んで解決策を考え、一緒に行動してくれる方がいます。私も部下から相談された時は、上司と同じように、部下と一緒に考え動くようにしています。

  田中さん   UACJの田中香と申します。私は男女雇用機会均等法が制定された翌年に大手メーカーに就職しました。会社の方も女性社員に対する期待が大きかったと思いますが、私自身の実力がついていかないなどの悩みもあり…。結婚で(退職に)逃げてしまったようなところがあります。ただ、仕事に復帰したいといった思いもありました。「国家公務員Ⅱ種」を受け合格したものの、出産後でなかなか採用されず…。規模の小さな会社でキャリアを積む中、今の会社に採用されて、総合職としての再スタートでした。今は経営企画的な部門の「新しい風土をつくる部」に所属しています。

私は管理職になって名刺をつくる際に、他部署の男性上司に言われた言葉が印象に残っています。私の役職は「主査」で、担当課長職ですが、名刺の英語表記ではManagerで。マネージャーの肩書は大変なものと感じられて、「マネージャーを名乗って良いのかな?」としっくり来ていませんでした。そんな時上司が「大丈夫だよ!男性も女性も関係なく、肩書からはじめればいいんだよ。」と、そんなことを言ってくださって、本当に気持ちが楽になったことがありました。

  丹羽さん   コダマインフラサービスの丹羽恵美子と申します。短大まで高松市で過ごした後、ウクライナと韓国に留学。帰国後は結婚を機に上京して、子供2人を出産しました。暫く専業主婦でしたが、正社員就職を見据えて総務経理のパートを経験したのち、下の子が小学校に上がるタイミングで今の会社に転職しました。

私の転機は、社長交代の時でした。突然初代社長が怪我で倒れてしまい、小さい会社ですので、この先どうなるのか不安でした。その後親会社の会長が社長に就任し、私はその下で主任の打診を受けることとなりました。その時、新社長が「あなたはとても人望がある。前社長から強い推薦があったが、今までやってきたことが認められてのことである。だから、私はあなたを信用している。」と、そんな言葉をかけて下さいました。未熟な私を鼓舞激励して下さったことが糧となり、今の私があります。上司の存在の大きさを感じた出来事でした。

  永井さん   日制警備保障の永井佳里子と申します。私は皆さんほど仕事に熱量がなかったかもしれません(笑)。結婚を機に銀行を退職し、十数年は専業主婦でいました。その後子供が大学生になってから今の会社に入りました。警備会社ですから男性社会で。入社当時は私の他に女性は1人だけでしたが、女性は言われたことだけをやっていればよいといった雰囲気でした。

それが変わったのは、3~4年前に女性の上司が来てからで。自分で考えながら仕事ができる雰囲気となりました。上司は「こうしたらよいのでは」といった意見も聞いてくれ、意見もどんどん取り入れてくれます。自分で考えることが出来るようになり、会社もだいぶ変わってきたように思います。

  蒲生氏   4人の方それぞれ、管理職の方が参考にできそうなワードがたくさん出てきましたね。宮川さんが仰っていた「上司が誕生日を覚えてくれる」というのはコーチングで言うところの「承認のスキル」ですよね。「あなたを大切に思っている」といった承認のメッセージ。名前を呼んで挨拶をすることや、感謝を言葉で伝えることなどもあります。永井さんの「受け身であった自分を主体的に変えてくれた」といったお話も、部下の意見を聞いて取り入れることが出来るといった、部下に対する姿勢の表れなのかもしれませんね。

今回はここまで。後編では「過去の自分や、今悩んでいる方へのメッセージ」をテーマにお話ししました。後編はこちらからお読みいただけます。


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