サポーターコラム

座談会03<後編>~継続するために大切にしていること、普段使うロジカルシンキング~

キャリア・サポーターによる座談会第3弾・後編です。今回の座談会では「④働く女性キャリアステップ応援塾」の受講者アンケートでいただいたお声をもとに、サポーターのみなさんにお話を伺っています。前編はこちらからご覧ください。

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  蒲生氏   さて2つ目のテーマですが、キャリアデザインに関してです。応援塾第2回「キャリアデザイン(自己理解から可能性を拡げる)」のアンケートでは、「思ったことは躊躇せず行動に移さなければならないと気づかされた」「人は何かを任された時大変に思うだけではなく、出来ることが増えて幸福度が上がるといったことも学びました」など、ニュアンスは様々ですが、行動に関する声が多くありました。

サポーターのみなさんに伺いたいことですが、何か行動をはじめる時に行っていること、行動そのものを継続していくために大切にしていることなどありますか?頭では理解していてもはじめられない、はじめてみたけれどなかなか続かないといったことがあるかもしれません。丹羽さんはいかがですか?

2. 行動を起し、継続するために大切にしていることは?

  丹羽さん   以前の座談会でも少しお話ししましたが、私はまず自分の中に確信を持つことからはじめます。仕事でいえば、会社にとって良いと思った事柄に対して徹底的に情報収集をします。そしてそこから仮説を立て、行動計画を考えてから上司に相談し、承認後は具体的に行動を開始します。それ以降はトライアル&エラーで、やってみてダメであれば止め、改善案があればそれをやってみます。継続することは難しいと思いますが、そうやって取り組むうちにどんどん進化していくので、変化を楽しめるようになると続けやすくなるのかなと思います。

私自身、40歳という就活には不利な年齢で活動していた時に「今歩みを止めたら終わり。どんなに小さくてもいいから、諦めずにやり続ける」と自分に言い聞かせていました。そこで培った「強い信念をもってやり続けること」が今の自分の土台となっていると思います。

  蒲生氏   ありがとうございます。田中さんはいかがですか。

  田中さん   そうですね、何か大きな仕事を任された時に、過程を作るといいますか、最終地点を目指してひとつひとつ積みあげて行動しています。まずは関係者にヒアリングを行ったり、必要な情報を集めたり、似た事例が他にもないか調べてみます。似た事例があれば、自分ならば今度の仕事の場合ならばどうすべきか?と、事前の準備をしっかりと踏み固めた上で行動していきます。そうすると不安なく一歩踏み出せると思います。
行動を継続することに関してですが、継続の過程では色々な工夫をして、仕事をブラッシュアップ出来ると思いますので、行動することを楽しめていると思います。工夫したらこうなるとか、少しずつでもレベルアップしていきたいという意識を持ちながら継続していけたらなと思います。

  蒲生氏   ありがとうございます。では次は、永井さんお願いします。

  永井さん   私自身は自分から行動を起こすことはとっても苦手でしたが、今は自分からやらなければならない立場となりましたので、何か問題が起きた時は、この人が一番適任と思う方を見つけて、思い切って巻き込んで助けてもらっています。一人ではできないこともありますし、アイデアも少ないですから、適任者を見つけて、どのようにはじめて行こうかなど話し合いつつ、ある程度組み上げたところで上司に確認し、計画を持った上で行動するようにしています。

行動を継続することに関しては、社内用のコミュニケーションシステムを使っていますので、業務上で変わったことがあれば、そのシステム上にどんどんアップしてもらっています。そうすると、何か問題があった時に自分に戻ってきますので、そういった形で継続できている状況です。

  蒲生氏   ありがとうございます。では最後に宮川さんお願いします。

  宮川さん    永井さんの周りを巻き込むこと、私も大賛成です。自分の苦手分野もありますので、そこを見極めて自分が活かせるところで頑張って自信を持てば良いと思います。20代の頃は一人でパーフェクトを目指さなければならないと思い込み、押しつぶされそうになることもありました。今はメンバーみんなでゴールに向かって頑張ることが行動を起こすことなのかなと思っています。やる事をやったら、後は音楽でも聴きながら楽天的に気持ちを切り替えるようにしています。

行動を継続するためにすることですが、周りに宣言することと、ゴールの姿を決めておくことかなと思います。弊社には年度目標がありますので、そこに組み込むようにしています。何を達成すれば評価となるのか、上司に報告出来るといった意味でもゴールが明確になりますし、周りに宣言したからにはやる!といったように、行動に移せるようになりました。
コロナ禍以前は、海外からの工場見学対応で英語を話す事もあったので「あのお客様にはこう対応したいが、今足りないものは何か?」など考えながら準備を行っていました。その過程でどんどん可能性を広げていくことが出来ましたので、終わりを決めておくことが目標を継続するためには必要なのかなと思います。

  蒲生氏   みなさんゴール設定や目標設定など、共通する部分もありましたね。こうなりたいなどのビジョンが有るか無いかで、行動力に対して非常に大きい影響を与えるのだなと思いました。みなさんは、「計画された偶発性理論*」といったものをお聞きになったことがありますか?「キャリアの8割は、偶然の出来事や出会いによって決定される」といった内容です。私はこの言葉で励まされることが多くありました。色々な方にお話を伺うと、「たまたまこのポジションになった」「たまたま上司に言われたから」「たまたま仕事を任されて」といったような感じで。たまたま、偶然とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。
機会が貰えた時に「大変だ!」と思うよりも、「チャンスがもらえた!」「じゃあどうやって行動しようかな?」と考えてみてはいかがでしょうか。そんな時サポーターのみなさんがお話しいただいた様なことも、参考になるのではと感じました。

*計画された偶発性理論…スタンフォード大学のクランボルツ教授が20世紀末に提案したキャリア理論。「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」とし、その偶然を計画的に設計して自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方。

3. 普段使っているロジカルシンキングは?

  蒲生氏   最後のテーマはロジカルシンキングです。応援塾第3回のコミュニケーション研修会では「ロジカルに伝える力・聴く力」をテーマに実施しました。

サポーターのみなさんはロジカルシンキングに関して普段意識されていますか?仕事上でロジカル思考を活用しているのか、上司に向けて使うことが多いのか、部下に向けて発揮するのか…そういったことも含めて伺っていきたいと思います。まずは、宮川さんはいかがでしょうか。

  宮川さん    そうですね、ロジカルシンキングに関しては、20代の頃に研修を受けた事があります。私は社内の色々な立場の方をまとめてプロジェクトを運営しているのですが、1年間のビジョンや目標値を経営計画や年度目標に絡むように考えています。「私たちの目標はこうです」「今はここのレベルで、1年後はこうなるのが理想です!」と、各部署のリーダーにロジカルに伝えられるように下準備をしています。若手か中堅の方かによって今足りないレベルが違いますが、プロジェクトを進めて行けば皆で成長できるような環境を作るように意識しています。リーダーとしてぶれないように芯が通った人になろうと思って、仕事中は心掛けていると思います。

  蒲生氏   いま「仕事中は」とおっしゃいました(笑) 仕事中は発揮しようと思うけれど…家ではそういった役割をしなくても良い時がありますよね。ありがとうございます。田中さんはいかがですか?

  田中さん   私もかなり以前にロジカルシンキングを学びましたので、今身について実践出来ているとはいいがたいのですが…。私を含め女性の場合は、感情に囚われてしまうこともあるかもしれませんが、そこをカバーするためにはロジカルシンキングを取り入れることが大事なのかなと思います。
活用する場面は、会議の場面が多いかもしれません。ある程度役職のある方が参加しますので、通じやすいといったこともありますが、ロジカルシンキング用いた伝え方が出来る方ばかりですので、私もそのように伝えられるように努めています。後輩や部下と会議以外で話をする時は、簡潔に伝えるように努めています。ロジカルシンキングが出来ているか分かりませんが、活用できているように思います。

  蒲生氏   ありがとうございます。丹羽さんはいかがですか?

  丹羽さん   実は私の部下がその研修会を受講しましたので、感想を聞いてみたのですが、部下からは「丹羽さんはいつも、(研修で学んだことを)実践していますよね?」と言われました。ですから、部下には伝わっているのかなと感じました。ロジカルシンキングに関する研修を受けたことはありませんが、マンガでわかるといったビジネス系の本を読んで学びました。
使う場面ですが、私は上司に企画書を出すときに使っています。「1枚企画書」にこだわっていて、短い時間で理解してもらえるように、A4の1枚に簡潔に要点をまとめるようにしています。部下に対しては、指示をする時にロジカルシンキングを意識しています。

  蒲生氏   ありがとうございます。では最後に永井さんお願いします。

  永井さん   私もロジカルシンキングが出来ているかと言われたら、出来てないと思うのですが(笑) 私は総務部ですので、各部署から質問が来ることが多いのですが、ひとつの事柄に対して同じ視点で答えられるように心掛けています。質問の度に言うことが変わってしまうと信頼関係も築けなくなりますので、まずは、自分の考えをぶらさないことを大事にしています。私自身が全て理解した上で、相手わかるように説明するといったことを心掛けています。

  蒲生氏   みなさんありがとうございます。ロジカルシンキングに対して、苦手意識を持っている方や、出来ているのかわからないとおっしゃる方が多いのですが、実は無意識に発揮されている方も多いと思います。みなさんもこの座談会では、他の方の意見をちゃんと引き取って、バトンを受け渡すようなコミュニケーションを取られていますよね。個人的には、ロジカルシンキングは、テクニックではなく、相手にわかりやすく伝え、理解してもらおうといった敬意や配慮から発揮されるスキルなのではないか思っています。

普段みなさんはそういったロジカルシンキングを使っているのですが、それを研修会といった形で、体系立てて学ぶことに意義があるのではないかと思います。丹羽さんの部下の方が「これは丹羽さんが使っている方法だ」と気付けたことに、学びの意義があります。普段触れているものに対して、いつもと違った視点に意識が向くようになると、よりロジカルシンキングを使った伝え方が出来るようになるかと思います。サポーターのみなさんのご経験をお伝えすることで、身近なところに思いを馳せながら、スキルを自分のものに出来ていくのかなと思います。

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今回はここまでです。働く女性キャリアステップ応援塾の後期日程は9月1日(水)正午(お昼の12時)から受付を開始いたします。前期の日程は早いタイミングで満席となった回もありましたので、ご検討中の方はお早めのお申し込みをおすすめします。どの研修に申し込むかお悩み中の方は、以下もご参考になさってください。

▶【キャリア・サポーターに聞く】おすすめの研修は?
https://www.josei-jinzai.metro.tokyo.lg.jp/supporters-column/s001/
▶あなたにぴったりな研修はどれ?働く女性のキャリアアップ&スキルアップ
https://www.josei-jinzai.metro.tokyo.lg.jp/outline/female-employee/

★プロフィールは以下からご覧いただけます
  宮川 梨恵さん     田中 香さん     丹羽 恵美子さん     永井 佳里子さん  

  アドバイザー  蒲生智会 氏  

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★座談会バックナンバー
座談会 第1弾<前編>~上司から受けたサポートの思い出~
座談会 第1弾<後編>~悩んでいる方に、どんなことを伝えたい?~
座談会 第2弾<前編>~サポーター就任後の変化、研修を受けて感じたこと~
座談会 第2弾<後編>~今年度の目標・テレワーク時の上司部下との関わり方~
座談会 第3弾<前編>~傾聴に関して、普段から心掛けていること~

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